no lifting care
ノーリフティングケア

それ分かる。
機械を使うとなんとなく温かみがないっていうか

でも、ノーリフティングケアのことを理解すると
そうとも言えないんだよ。

OK！
例えば、自分の足で体重を支えることが出来ない
ご利用者の移乗介助の場面。
この場面でノーリフティングケアの役割は？

確かにスタッフの腰痛防止とかのメリットも大き
いけど、実はそれ以上にご利用者にメリットが
あるんだよ！

実は無理に抱え上げられることで、ご利用者も
かなり緊張するんだよ。

身体が緊張するということは、心もドキドキして、
リラックス状態とはほど遠い。

でも、一般的に、介護スタッフが目指してるのは、
「ご利用者に安心してゆっくり過ごしてもらいたい」
とかでしょ？

だよね。そうなると、当然食欲不振や便秘、不眠
なんかの原因にもなるし

さらに身体の緊張は関節の拘縮も引き起こすから、
ご利用者にとってかなり大変なことになる。

「日本の寝たきり老人の多さは抱える介助で
頑張ってしまった結果」とさえ
言っている人もいるくらいなんだよ。

その可能性があるからこそ、まずはこういった
ご利用者への影響を理解しないといけないんだ。

そうなんだよ。「私は腰痛がないから大丈夫」とか、
「このご利用者は体重が軽いから平気」とか。

だから僕は、ノーリフティングケアは、まずは
ご利用者のため、そして同時にスタッフの健康の
ため、という捉え方がちょうど良いと思ってる。

いや、そもそも、ほとんどのご利用者はリフトで
持ち上げられても怖がらないしね。

体験したら分かるけど、かなり快適だよ。
ていうか、そもそも怖い思いをさせてしまうと
緊張するから、意味ないよね。

移乗用のリフトはノーリフティングケアの代表の
ような存在だけど、これはたくさんの手段の一つ
であって、他にも色んな介助方法があるんだよ。

あくまで、目的はご利用者を緊張させずに移乗
すること！

そうそう、もう一つの目的であるスタッフの腰痛
防止なんだけど、これはもう圧倒的な効果！

ほとんど力を使わないからね。おかげで70歳に
なっても介護現場でバリバリ働いてる人もいるとか

これからの介護職員にとっては必須の技術になる
かもね。ちなみに四ツ葉会では、リハビリスタッフ
による研修会や現場での個別の指導によって入社時
から無理なくノーリフティングケアを学べるよ。

ついでに言うと、ご利用者に後ろから急に
声をかけないとか、介助時には丁寧に説明するといった、
いわゆる接客面の研修にも力を入れてるよ。

そういうこと！その積み重ねが理念である
「元気を創る」につながっていくからね。
利用者もスタッフも元気に！